コンサルQ&A

コンサルタントの選び方と上手な利用のしかた

コンサルタントとは?

コンサルタントやコンサルティングと聞くと、おそらくほとんどといっていいくらい多くの方が

  • コンサルタントってどんな仕事をするの?
  • コンサルティングって具体的に何をするの?
  • で、効果があるの?

と、少なからず疑問をお感じになられると思います。その理由の一つが、経営コンサルタントという職業へのイメージ。

コンサルタントというのは、あくまでも名称にすぎませんから、たとえば、

  • コンピュータシステムやHPを作成する業者さん
  • 印刷物等の販売促進グッズを作成する業者さん
  • 会社経営者の方や、元会社経営者の方ら
  • 税理士さんや行政書士さんら
  • 各士業の方ら

などなど、企業に役立つサポートをできる、ということであれば誰だって名乗ることができるのです。

もっといえば、企業に役立つサポートなんて関係ありません。
名刺に「コンサルタント」って印刷すればOKなんです。

そんなこともあって、あまりイメージはよくないのかもしれません。

それから、2つめの理由として、
コンサルタントの仕事の品質がわかりにくいこと。

コンサルタントを活用して生まれる効果は、依頼者さまのがんばり次第で大きく
左右されます。

どんなに優秀なコンサルタントでも、依頼者さまに問題があれば効果はでませんし、
反対に、能力に問題がある経営コンサルタントでも、依頼者さまの頑張りだけで、
業績がアップすることもあります。

やってみないとわからない面があることは、否定できません。
小さな会社さまや個人事業者さまというのは、経営資源が限られていますから、自分に合うコンサルタントと巡りあうと、将来が大きく変化することになるのです。

ただし、なにぶん、何人ものコンサルタントを試す余裕もありませんから、最初に巡りあえるか否かが大きなポイントです。

コンサルタントを依頼するにあたり知っておかなければならない事実

1.著名=良いコンサルタントではない

コンサルタントに限った話ではありませんが、一般に詳しい内容がわからない場合には、
ブランドで安心感を得ようとしてしまいます。
つまり、「著名=良い」という認識です。

しかし、どんな有名なブランドでも、必ずしも自分に適した商品であるとは限らないように、著名なコンサルタントに依頼すれば安心、というものではありません。
書籍を多数発行していたり、大学の講師をしているから、という理由だけで判断したら失敗します。

2.大手=良いコンサルタントではない

同様に、大手の経営コンサルティングファームだから良い、ということもありません。良いケースもあれば悪いケースもあります。

一般に、大手のコンサルティングファームの場合には、その組織を維持しなければなりませんから、料金は割高になります。また、知識や経験の多い担当者が毎回支援に携わるとは限りません。

とりわけ、大手の場合には、大企業や中規模の会社がメインターゲットになりますから、小さな会社には適さないケースが多くなります。

3.資格保有者=良いコンサルタントではない

コンサルタントには、資格保有者も多数おられます。私は、さしたる資格は全く持っていません。しかし、資格はあくまでも一時の知識を証明するものに過ぎず、支援能力そのものを証明しているものではありません。

ないよりあった方が良い位のものです。

むしろ過去にどんな経験があり、あなたの企業にとってどんなことができるかがポイントで、資格の有無は参考になる程度の位置付けでしかありません。

4.わかりやすいコトバを使える人

コンサルタントの中には、難しい横文字をたくさん並べて話すタイプの方もおられます。一見、すごく知識が豊富なようにも感じますが、一般的な机上の知識が、具体的に事業に展開できるケースはまれです。

むしろ、相手に応じたコトバを使いわけできない=接客能力に問題あり、と考えるのが当然でしょう。

5.一分野の専門特化タイプより総合タイプの人

小さな会社さまや個人事業者さまの場合には、たとえば会計やITや販促といったような、何かの分野に特化したコンサルタントや専門家よりも、経営全体を幅広い視点で把握でき、さまざまな課題を一緒に解決できる専門家が適しています。

記帳と税務申告しかできない税理士さんには任せられませんよ、ということと同じことです。

6.適正な料金を提示できる人

コンサルタントの料金は千差万別です。
著名な方や大手の場合には、月1回の訪問指導で数十万円を超えるケースもよくありますし、平均すれば1日あたり10〜20万円という金額を提示されます。

無論、それだけの価値がある、ということなのですが、事業が急激に拡大したり、深刻な経営危機を乗り越える、といったケースを除いては、少し高額といっていいでしょう。

はっきりいって、小さな会社の事業規模とは少しずれています。
いくら利益が増えても、全部経営コンサルタントへの支払に消えてしまうというのでは、何をしていることかわかりません。

7.相性の良い人

コンサルタントは自分のブレーンともいえる存在です。
知識や経験が豊富であるに越したことはありませんが、一番大切なことは、どれだけ自分が信頼できるか、という点になります。人間同士の付き合いですから、信頼できるかどうかというのは、相手との相性ともいえます。

8.まずは問い合わせること

友人等にコンサルタントを利用している方がいるケースはあまりないでしょうから、やはり問い合わせてみるのが一番早くかつ効果的な方法になります。

相手のコンサルタントも商売ですから、相応の対応はしてきますが、その対応状況や提示内容を自分の肌で感じて、それから、自分に最適の経営コンサルタントを選ぶのがいいでしょう。

コンサルタントの相場

コンサルティングの料金について、よくお問合わせを受けます。

コンサルティング料金の決め方や、相場。また、金額と仕事内容との関係などは、コンサルティングを受けようと考えておられる方にとっては、とても関心が深いことだと思います。それは、私にもよくわかります。

そこで、コンサルタントの料金に関して、一般的な内容を少しお話します。なお、経営コンサルタントを例にして書いていきますが、ISOのような専門コンサルタントでも、基本的な考え方は同じです。

まず、料金の決め方ですが、これは原則としては「その経営コンサルタントが1日あたりにつき稼がねばならない金額」を基準として、ご依頼の成果を出すための所要日数を乗じて算出されます。
さらに、資料作成費用や交通費等は別途加算されます。

となると、次は、「コンサルタントの1日あたりの金額はいくらか」ということになりますが、これは自由競争ですので、各コンサルティング会社や個人によって、バラバラです。

個人コンサルタントの場合だと、平均すると1日10万円くらい。
コンサルティング会社の場合には、もっと高額になります。

1 日10万円と口にすると、すぐに「じゃあ、1ヶ月では200万!」といわれるのですが、毎日コンサルティングの現場に立つことは、精神的にも肉体的にもまず不可能です。それに、営業や事務などの仕事や、新しい知識を得るといった学習の時間も必要になりますから、実際に現場に出るのは、せいぜい半分くらいに なります。稼働率が100%というのは、まずありえない話です。

それでも、まだ高額だ。とお考えの方や本気以外の方は依頼しないでいただいた方がよいでしょう。